9月26日オンエア
by 松岡理恵
能美市のおでかけスポットといえば「いしかわ動物園」。秋の行楽シーズンに入り、来訪者が増える時期です。
動物園に行った時にぜひ注目してもらいたいエコな施設が「ライチョウの峰」です。ライチョウは季節によって羽の色が違い、夏は茶褐色で冬は全身白色へと変化します。
これからの時期は真っ白でふわふわなライチョウを見ることができますね。ライチョウは、ふくろうみたいに優しく愛嬌のある顔をしていて、可愛かったです。
ライチョウは 標高2000〜3000m級の高山帯で生活していて、日本では国の特別天然記念物として手厚く保護されています。
地球温暖化の影響があり、ここ20数年間で3000羽から1700羽に減少したといわれています。白山では絶滅したとされていましたが、去年とおととしにメス1羽が確認されました。
ライチョウはこのままでは絶滅の危機にあるトキのようになってしまうかもしれません。そこで、いしかわ動物園ではライチョウを守るための取り組みを今年の春から始めました。それが「ライチョウの峰」です。
今「ライチョウの峰」で展示しているのは日本の高山帯に生息している「ニホンライチョウ」ではなく、一回り身体の大きな「スバールバルライチョウ」というノルウェーのスバールバル諸島が原産の「ニホンライチョウに」近い鳥です。
いしかわ動物園ではトキの生育を行っていますが、同じようにニホンライチョウを保護しなければいけない時が来ることを考えて、近い品種を育て始めたそうです。
高山帯に住む鳥なので部屋を涼しくしておかなければいけないので「ライチョウの峰」は冷房がきいています。この夏、動物園で一番のひんやりスポットになっていたそうです。
ちなみに、この冷房は太陽光発電でまかなっているそうです。入口では、ライチョウが住む山の雰囲気を体験してもらうため、小雪が舞っているんです。子ども達が建物の中で、天井から降ってくる雪を不思議そうに楽しむ姿がありました。
ちなみに、いしかわ動物園では夜9時まで動物園を楽しめるナイトズーが好評です。ライトアップされてとても幻想的でカップルに人気だそうです。ナイトズーは来月8日(土)に開催。出かけた方はぜひ感想を教えてくださいね!
[いしかわ動物園ホームページ]