6月13日オンエア
by 松岡理恵
今回はエコな商品に注目します。今年は国連が定めた国際森林年。世界中で森を守るための活動が行われています。途上国では不当な伐採や焼き畑を行うことで森林が減少し続ける中、日本ではどんな問題が起きているのでしょうか。
日本は世界有数の森林大国で、国土の60%以上が森林です。しかし、外国からの輸入の木材を使うことが多いため、日本の木材自給率は27.8%と大変低いんです。この日本の森林のうち40%が人工林。今、この日本の人工林は危機的状況にあります。
人の手で育てる人工林は「間伐」といって、発育のために一部を伐採する必要があるのですが、輸入が多くなったことで日本の林業が衰退しているため、十分な間伐を行うことができないそうです。
しかも森を手入れして切りとった木の多くは森林に放置している現状。だからこそ、日本の森林を間伐した木材「間伐材」を私達が積極的に使いたいと思いませんか?日本の間伐材を使えば、世界の森林の減少を防ぐことにもつながります。
この間伐材を使った「more Trees」というブランドの商品の展示販売が現在、金沢21世紀美術館のミュージアムショップで開かれています。「more Trees」では森林保全を目的として、日本の間伐材を使った商品を多く作っています。
もともと美術館では「more Trees」の商品を一部置いていたそうですが、今回は時計などの生活用品、ブローチなどのアクセサリー、木のコマや積み木など懐かしいおもちゃなど様々な商品が並びました。
有名なデザイナーが手掛けたアイテムが多く、シンプルで飽きのこないおしゃれなデザインばかり。美術館で人気のアイテム「りんごのけん玉」は、玉の部分が真っ赤なりんごの形をしていて、思わずにっこりしてしまう可愛さです。
値段は6,825円と、けん玉にしてはかなり高価ですが、家族連れはもちろん、一目ぼれして買っていくアラサー女子が多いそうですよ。この展示は今月26日(日)までです。日本の森の美しさを発見しに21世紀美術館に出かけてみてはいかがですか?
ちなみに7月からミュージアムショップでは、ひとつひとつがユニークなスイスのバッグブランド『FREITAG(フライターグ)』にフォーカスしたフェアがスタートします。トラックの幌(ほろ)、車にかける布を再利用したバッグで、中にはNYなど世界の名だたる美術館に収蔵されている物もあるそうです。
今回は、肩からかけるバッグなど「メッセンジャークラシック・ラインのバッグ」や新作バックパックもお目見えするそうですよ。
環境問題を考えるきっかけをくれるようなブランドはたくさんあるんですね。あなたもオススメなエコ商品があればぜひ教えてくださいね!